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formlabs Partner Summit in Boston 2017 レポートvol.1 「formlabsが今に至るまで」


「formlabs Partner Summit in Boston 2017」第一回はformlabsが今に至るまでハードウェアーベンチャーとしてどのような道のりを辿ってきたかをご紹介します。

※スライドは当日現地での発表資料をformlabs社より提供して頂きました

formlabsは創業者Max Lobovsky氏がまだMIT メディアラボの学生だったときに作ったプロトタイプをきっかけにformlabsは始まりました。

本社2階にあるForm1が完成するまでのプロトタイプの軌跡です。左が一番最初のプロトタイピングで一番右がForm1製品版です。実際に見てきましたが、 一番左はアルミフレームを組み合わせて作ったほんとうに簡単なものでソフトウェアも含め製品として出すには程遠いものでした。真ん中のものでやっとDIYキットで出せるかなという感じで、ここから一番右の製品版まで持っていけるのは流石だと思いました。

製品化はプロトタイプとはまた違った壁があるのですが、その壁を最終的には7人のチームで乗り超え、Form1は誕生しました。SLA方式でこの大きさ、3299USDという値段は革命的であり破壊的で、現在Form2にも受け継がれている"Professional 3D printing"という概念を創り出しました。(Professional 3D printingについてはvol2で書きます)

(開始直後目標金額を達成した瞬間の写真)

完成したForm1をkickstarter(世界最大のクラウドファンディングサイト、生産前にコンセプトを示し多くの人から資金を集める)で公開したところ瞬く間に資金が集まり開始1日目で目標の6倍である60万ドルを調達。最終的には294万ドルを集めることに成功しました。これは当時クラウドファンディングで調達された金額としては最高の金額でした。

Form1+の発売と初の機能性レジンであるToughレジンを発表し小型SLA3Dプリンターメーカーとしての地位を確固たるものにしていきました。

(レーザーの出力やソフトウェアを改良したForm1+)

そして更に広く様々な業界にこのデスクトップSLA3Dプリントを届け、どの分野でもより深く、形状確認だけではない価値ある3Dプリントを実現できるようにするため開発されたForm2 3Dプリンターが発表されました。

Form2の開発過程については後日また触れますが、強化されたレーザや独自開発のガルバノスキャナ、SLA3Dプリンターで問題となる脱落や固着を徹底的に排除するためつけられたワイパーによるピーリングシステムを搭載しその性能は業務用3Dプリンターを長年利用してきたエンジニアたちも驚かせるものでした。

現在ではformlabsも社員220人の会社となり毎年2倍の成長を続けています。

オフィスもボストンだけでなくベルリンにも設置。 最初は一部地域の配送のみで供給体制も不安定なものでしたが現在では全世界に50のパートナー企業、6大陸にまたがった40カ国以上でForm2の供給体制が出来ています。

Form1が発売された2011年当初はデスクトップ3Dプリント自体おもちゃと言われ、趣味で使うことはあっても仕事現場で使うものとは全く思われていませんでした。

しかし現在では利用できる材料郡含め高価な業務用機器と同等の3Dプリントを行うことが可能になっています。

2017年、よりこのデスクトップ3Dプリンターの価値を材料の用途を広げつつ3Dプリントの価値自体を刷新して行きます。

いままで3Dプリンターの導入を見送ってきた方も既に大型の業務用機などを利用されている方も、Form2は全く違う価値を提供します。是非無料造形サンプルで体感いただき(link)、どのような利用方法があるかなどもお問い合わせいただければエンジニアが回答します。

次回はForm2が提供している新しい価値の3Dプリント"Professional 3D Printing"についてボストンからの情報も交えお伝えします。

formlabs Form 3+ 3Dプリンター 光造形
formlabs Form 3L 3Dプリンター 光造形
formlabs Form 3B+  Form 3BL 3Dプリンター 光造形
formlabs Fuse 1 Fuse Sift SLS方式 3Dプリンター
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