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先日発表されたFormlabs社の最新商品、レーザー焼結(SLS)方式3Dプリンター「Fuse 1」。
今回は、2017年にアメリカで開催された”Digital Factory 17”での「Fuse 1」発表会当時の写真と共に、「Fuse 1」のスペックや主な機能についてご紹介します。
最後には本件に関する「お問い合わせ」窓口がございますので、
ご不明点やご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。
工業用が主流だったSLS方式プリンターを、低価格で提供
10年前に発表された「Form 1」、そして最近では”生産も可能なソリューション”として、
大型造形のニーズに対応した「Form 3L」など、様々なSLA方式3Dプリンターを提供し、
製造業界に変革を起こしてきました。
Formlabs社の新しい挑戦として、同社初のレーザー焼結(SLS)方式3Dプリンターの開発を7年前に開始、2017年の発表会にてプロトタイプ機が公開されました。

▲2017年当時、実際に発表されたプロトタイプ機
実際に販売される機体とはデザインが若干違いますが、造形中の様子がリアルタイムに確認できる機体上部の画面もすでにプロトタイプ機に組み込まれています。
強力なレーザーを使用し金属やナイロン等の素材を焼結させることで、3次元造形を行うSLS方式3Dプリンター。
造形物は強度が高く、プロトタイプだけでなく最終品の造形をも可能にします。
従来、数千万円を超えるものが中心でしたが、「Fuse 1」は200万円台で購入することが可能です。(ビルドチャンバーが付属)
省スペース型でありながら、高品質、簡単なワークフローを実現
「Fuse 1」の本体サイズは1255cx1495x1870mm、重要は114kg。
造形エリアサイズ(=ビルド容積)は165x165x300mm。
最大造形サイズは159x159x295mmとなります。
対応積層ピッチは110μm、レーザー焦点サイズは200μmです。
同時展開される、専用パウダー材料「Nylon 12 Powder」「Nylon 11 Powder」の素材リフレッシュレートは30%〜50%となっています。
「Nylon 12 Powder」は、幅広い用途で利用でき、「Nylon 11 Powder」は靭性が高く衝撃に強いのが特徴です。

▲実際に「Fuse 1」で造形されたヘッドフォンパーツ
SLS方式ではサポート材が不要で、ナイロン粉末から造形された造形物は非常に丈夫であること、そして何より”プロトタイプから実際に使用する部品のプリントが可能”なのが大きな特徴とされています。

▲ヘッドフォンパーツの拡大
「Fuse 1」ではSLS方式の技術により、上の造形サンプル写真のようなパーツを統合した一体部品や可動部品などの、複雑な形状の造形が1発で可能です。
他にも、機体にスクリーンが搭載されているなど、造形中の様子をリアルタイムで確認ができる機能や、
Formlabsが独自開発した、造形時に半焼結シェルを生成しパーツ表面を保護しながら造形を行う技術 ”Surface Armorテクノロジー”(特許出願中)搭載で、造形したパーツの品質や機械的特性を確保するなど、
品質を担保したまま、運用やメンテナンスの省力化/効率化を図っています。
▲Formlabsより公開された「Fuse 1」プロモーションビデオ、スタイリッシュなデザインが目をひきます
回収ステーション「Fuse Sift」で、効率的かつ安全なパウダーの取り扱いが可能に
同時発表された後処理を担う「Fuse Sift」は、「Fuse 1」で造形したパーツを取り出し、パウダーの回収や保管、ミキシングが可能なパウダー回収ステーションです。
「Fuse 1」から造形物の入ったビルドチャンバーを取り出し、そのまま「Fuse Sift」にセットすることができる設計となっています。
未使用パウダーと使用済みパウダーがミキシングされた後も、自動的にカートリッジに戻る設計で、使用済みのパウダーを安全かつ効率的に取り扱うことができるようになっています。
これまでは取り扱いが難しいとされていたパウダー材料を容易にする工夫が随所に見られ、発表会でも高い評価を得ていました。

▲パウダー回収ステーション「Fuse Sift」の内部
その他にも、より効率的で安全にSLS方式3Dプリンターが使えるよう、
様々な付属品などが用意されています。
「Fuse 1」や「Fuse Sift」その他材料等の詳細をご希望の方は、以下お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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