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Form 2 / Form 3 / Form 3Lなどの光造形の3Dプリンターを使用する際に、ご用意いただくと捗る道具をご紹介いたします。
今回は洗浄編として、光造形では欠かせない洗浄工程で役に立つ道具を紹介いたします。
1.ミネシマ インジェクター 3PCS (1ml / 2.5ml / 5ml) 替針5本付き ホビー用ツール TM-20S
ミネシマ インジェクター3Pcs 太針タイプ ホビー用ツール TM-20F
プリントしたモデルに細い穴や管状の形状等がある場合には、通常のForm WashやFinish Kitでの洗浄では内部が洗いきれない場合がございます。
追加の処理としてシリンジや注射器でIPAを注入したり、エアコンプレッサーやエアダスターも併用しながら内部のレジンが除去できるまで洗浄を繰り返してください。
IPAをシリンジで吸い込むために溜めておく容器として、こちらの記事でご紹介したプラカップを弊社では使用しています。
2.筆
Form WashやFinish Kitでの洗浄を行っても形状によっては、液体のレジンが窪み等に残ってしまう場合もございます。
その場合には筆を使用して優しく取り除くことも良いかもしれません。
特に常温でかなり粘度の高いCastable Wax 40や、Rigid 4000・Rigid 10Kにも効果的です。
レジンによっては筆の擦り跡が目立つ可能性もあるので、まずはテストから行うことをお勧めいたします。
筆としては柄の部分が塗装されていないものをお選びください。
塗装されている柄はIPAによって塗料が剥がれる場合がございますので実際の使用の前にテストを行ってください。
3.ドライヤーまたはヒートガン
プリント後に造形物をビルドプラットフォームから剥がす工程がございます。
通常、Finish Kitに付属のリムーバルツールでこの作業を行います。
レジンの種類や気温によって造形物を剥がすことが難しいと感じる場合は、造形物ではなくビルドプラットフォームをドライヤーやヒートガンで少しずつ温めると、比較的簡単に剥がすことができます。
温度としては30-40℃程度にでもなればかなり剥がしやすくなるかと思います。
剥がす作業の際には、不意に怪我をしないようにゴーグルや、ニトリル手袋の上に軍手を装着することもおすすめいたします。
4.TRUSCO(トラスコ) ウレタンショックレスハンマー #1 TPUS-10
ドライヤーまたはヒートガンで温めても剥がれにくい場合は、ショックレスハンマーを使うことも弊社ではございます。
サポートの土台のラフト部分にスクレーパーを差し込みながら、スクレーパーの柄をショックレスハンマーで徐々に叩くと剥がれていきます。
こちらも不意な怪我をしないようにしっかりと状況確認を行いながら実施ください。
今回は形状やレジンによっては工夫が必要な場合もある洗浄工程での便利な道具について、解説を行いました。
次回は乾燥・仕上げ編をご案内の予定ですのでお楽しみに。
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