Form 4L導入で短期量産に対応!大阪・関西万博 都市ジオラマ製作事例
- YOKOITO Sales & Marketing
- 3 日前
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更新日:33 分前

いつもご利用ありがとうございます。
YOKOITO Formlabs Shopを運営する株式会社YOKOITOです。
Form 4Lは、Formlabs社が開発した大型MSLA方式3Dプリンターです。
高速造形素材「Fast model resin」と組み合わせることで、高速出力と安定稼働を両立した本機は、短納期・大量造形が必要な現場において高いパフォーマンスを発揮します。
今回は、弊社が運営する「Yokoito Additive Manufacturing(以下YAM)」での実際のご依頼を元に、Form 4Lだからこそ実現できた挑戦的なプロジェクトについてご紹介します。
YAMでは、大阪・関西万博の展示品として、直径約7メートルという巨大な都市ジオラマ模型の製作をご依頼いただきました。
詳細は非公開ながら、お客様からいただいた都市データを元に設計・短期間で大量の建物模型を3Dプリント。加えて都市データを分割し地形土台に建物模型を組み合わせる構成のため、スケールの大きさと精度の両立が求められる、YAMにとって非常にチャレンジングな案件でした。
大阪・関西万博向けに、巨大ジオラマ製作

ご相談の内容は、「1/1000スケールで都市全体を再現したジオラマ模型を製作してほしい」というもの。ジオラマの直径は約7メートルにおよび、構成される建物はほとんどが手のひらサイズで、その数はおよそ約1700棟。試作工程を経て、本製作にあてられる期間は1.5ヶ月、うちプリント期間は約2.5週間というタイトなスケジュールでした。
従来の設備では、1回のプリントにおける生産スピードと生産量の両立が難しく、納期への影響が懸念されていました。
スピードを支えた機材と素材の選定
YAMではまず、一度に大量出力が可能なFormlabsの「Form 4L」を新たに2台導入し、合計3台の体制を構築しました。
さらに、1回あたりの造形時間を短縮するため、高速造形に適したレジン素材「Fast model resin(ファストモデルレジン)」も採用。Fast model resinは、手のひらサイズのパーツなら10分以内、大型の試作品でも2時間以内での製作を可能にする高速造形材料です。
くわえて、通常の1Lサイズのカートリッジではなく、5LサイズのカートリッジとResin Pumping System(レジンポンピングシステム)を併用することで、通常より5倍長くプリントが可能になり、カートリッジの入れ替え頻度を減らすことで機体管理タスクと廃棄物を削減。

機材と材料の組み合わせにより、1回あたりの造形時間短縮を実現。限られたプリント期間の中で、1台あたりの造形個数と稼働効率を最大化することができ、わずか約2.5週間で約46Lのレジンを使用できました。
Form 4Lは造形エリアが大きいだけでなく、スピードと造形安定性のバランスに優れており、今回のような「大量×短納期×安定稼働」が求められる条件に非常にマッチしていました。
仮に下工程で造形物に破損が起きた場合でも、データを再度造形して最短当日には工程に合流する、なんてことも可能です。
毎日フル稼働で1700棟を出力
計画的な出力スケジュールとForm 4Lを3台体制のもと、約1700棟の建物を着実にプリントし、短期間での製作を実現しました。Form 4Lはプリント期間約2.5週間の間、毎日のフル稼働でも安定した造形で大阪・関西万博のような国際プロジェクトを形にする役割を果たしました。
スピード・スケール・精度を両立する製作力
短納期・大量出力という厳しい条件の中で、Form 4Lは大規模な都市ジオラマの完成に大きく貢献しました。高速かつ安定稼働を必要とする現場において、Form 4Lはニーズを実現し、製作したい物にあわせ材料を使い分けることで、幅広い対応力を併せ持つコストパフォーマンスの高い機体です。
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