Rigid 10K
リジッド10K
Rigid 10Kはガラスを含有するレジンです。Formlabsのエンジニアリングレジンの中で最も剛性が高く、曲がることなく、大きな荷重に耐える必要がある精密な工業用部品に適しています。表面は滑らかでマットに仕上がり、熱および化学薬品に対して高い耐性を持つ造形が可能です。
Rigid 10Kはガラスを含有するレジンです。Formlabsのエンジニアリングレジンの中で最も剛性が高く、曲がることなく、大きな荷重に耐える必要がある精密な工業用部品に適しています。表面は滑らかでマットに仕上がり、熱および化学薬品に対して高い耐性を持つ造形が可能です。
今回のリリースを機に、従来のRigid Resin(リジッドレジン)も、名称をリニューアルいたしました。
Rigid 10Kの「10K」は材料の引張弾性率を表します。このことから、造形物の剛性がより弱くなる、従来のRigid Resinは、「Rigid 4000 Resin」に、表現を統一しています。
100ミクロンと50ミクロンの造形ピッチに対応、二次硬化必須のレジンとなります。
Form 2でのご使用には、レジンタンクLTをご用意ください。
Form 3のご使用には、レジンタンクV2をご用意ください。
※従来のリジッドレジン(新名称リジッド4000レジン)とは互換性がございません。レジンタンクは別途ご用意ください。
推奨される用途:
-
強くて堅い機能的なプロトタイプ
-
耐熱性・耐薬品性プロトタイプ
-
高温射出成形マスター
-
堅くて強い空力テストモデル
-
空気や液体が流れるコンポーネント
不向きな用途:
-
収縮したり、曲げたりする必要があるパーツ
他の素材との比較
Rigid 10K Resinでプリントする
-
Rigid 10K Resinでプリントする時は、レジンタンクにResin Tank LT(プリンタがForm 2の場合)または Resin Tank V2(プリンタがForm 3の場合)を使用する必要があります。Rigid 10K Resinでプリントする時に標準的なレジンタンクが使用できないのは、このレジンを硬化していない液状の状態のままで入れると、タンクの弾性層が膨らんでしまうからです。
-
Rigid 10K Resinは、レジンタンクの摩耗を加速させる高性能素材ですので、このレジンをResin Tank LTに入れてプリントすると、このタンクの寿命を延ばすことはできなくなります。Rigid 10K ResinをResin Tank LTに入れて正常にプリントできるのは、1-2 リットルが限度です。Rigid 10K Resinをそれ以上入れて使い続けると、Resin Tank LTの弾性層が膨らみ、摩耗し始めます。Rigid 10K Resinでプリントする時のResin Tank LTの摩耗状態の見分け方や同タンクの寿命を延ばす方法をご紹介します。
-
Rigid 10K Resinを使ってプリントする時は、積層ピッチを50または100ミクロンに設定する必要があります。
-
Formlabsでは、レジンが入ったまま室温で1週間以上保管していたレジンタンクでプリントする場合は、タンクを手で拭くか、柔らかいヘラで1~2回擦ってタンク内のレジンを混ぜてからプリントを開始することをお勧めしています。
-
Rigid 10K Resinを使ってプリントしたパーツは、スタンダードレジンでプリントしたパーツと同様の精度と高い寸法安定性を保つことができます。
-
Rigid 10K Resinを使ってプリントしたパーツは、スタンダードレジンでプリントしたパーツよりも若干薄い形状になります。
仕上げ
Rigid 10K ResinをIPAを使って洗浄する時は10分間の洗浄を二回繰り返します。もしTPMをご使用の時は、10分間の洗浄を一回行えば十分です。Form Washは、パーツを溶剤が入った浴槽の中で攪拌し、設定した洗浄時間に達した後、自動的にパーツを取り出します。
モデルに空洞や内部チャネルがある場合は、硬化していない液状のレジンがその中に残っていないことを確認し、残っている時はすべて確実に取り除いてください。パーツを洗浄したら、二次硬化に移る前に、完全に乾くのを待ちます。
二次硬化の要件
Rigid 10K Resinは、その機械的特性を最大限に発揮し、熱たわみ温度(HDT)に最も高くするためには、二次硬化が必要です。