CES2018 formlabs現地レポート 2種類の新レジン発表


レポートするのが少し遅くなってしまいましたが、2018年1月9日から12日までラスベガスにて開催されたCES2018に参加してきました。

 

CES2018

CESはConsumer Electronics Showの略で、おもにコンシューマー向けの製品、家電を展示する展示会として世界最大のものでした。しかしながら近年は”コンシューマーテクノロジー”という枠組みを新たに定義し、家電のみならず例えば今回ですと自動運転の展示を始めとした従来であればB2Bに分類されるような展示もされています。

会場はテーマごとに分かれており、3Dプリンティングコーナーも有ります。規模は最盛期よりは小さいですが、それでも世界各国から様々な3Dプリンターが出展されています。

formlabsはそのなかでもかなり大きなブースを出し、新レジン二種類、Rigid Resin(リジットレジン) と Grey Pro Resin(グレープロレジン) を発表しました。

 

Rigid Resin リジットレジン

リジッドレジンはガラスを混ぜ合わせる事によって造形物に光沢と硬度を高めています。劣化も抑制されており、薄物を造形することが出来ます。

リジットレジン造形物

リジットレジン造形物

ガラスと混ぜ合わせ、光沢と硬度の高い造形が可能なレジンです。劣化に非常に強く、薄い壁等を造形するのに最適な材料です。

展示されていた造形物も薄物が綺麗にできており、光造形で作られたものとは思えませんでした。硬さと同時に曲げられるという特性を高い次元で両立しており、この特性も既存の光造形方式では業務用機でも難しかったことを実現しています。造形可能なピッチは50μm,100μmとなっています。

 

Gray Pro Resin グレープロレジン

グレープロレジン造形物

グレープロレジンは強度や精度面を重視して作られたエンジニアリングレジンです。タフやフレキシブルのような特筆する材料特性はないのですが、劣化に対する耐性やクリープ特性を始めとした様々な特性が意匠面の試作ではなく工学的な試作をターゲットとして調合されており、スタンダードレジンとはかなり違う物質になっています。造形可能なピッチは50μm,100μmとなっています。

今回発表された2種類のレジンはどちらもTank LTの利用が必須となっていました。従来のタンクではタンクのゴースティング(使っていると白く曇ってしまう現象)や張り付きの問題で諦めてきたレジンの組成もTankLtの登場をきっかけに積極的に開発が進んでいくようです。

 

Color Kit Resin カラーキット

新発表のレジンとともに先日発表されたカラーキットの展示もありました。

カラーレジンではなくカラーキットであるところがポイントで、自分で好きな色を調合して利用することができます。

レシピはformlabs.comにあるカラーピッカーで見ることができます。下記アドレスにアクセスし、左下のカスタムを選択するとカラーピッカーが出てきます。カラーピッカーでは調合したい色をRGBやHEXでも選択することができ、選択すると実際にカラーキットでの調合により実現可能な色の一番近い色が表示されます。

URL: https://formlabs.com/materials/standard/#color

事前にこのカラーピッカーを試していて、選択した色より少し暗くなる事が多いと感じていたので、プリセットとして用意されているLIMEやYELLOWも 実際は少し暗い感じになるのかなと思っていたのですが、実際に見てみると鮮やかな色で驚きました。