top of page
Formlabs Form3l Form 3L フォームスリーL

"アイデアをすぐに実現できるツール"
​として、北海道大学獣医学部の導入事例

大型光造形3Dプリンター「Form 3L」は、実際にどのような場面で利用されているのでしょうか。
 

今回は、北海道大学 獣医学部門病原制御学分野 寄生虫学教室の野中成晃教授と、国際連携推進・獣医教育改革室ICT担当の菊地園江特任助教授に導入の目的や運用方法、導入後の効果についてお話を伺いました。

取材協力:

北海道大学大学院獣医学研究院・獣医学部

#Form 3L #研究 #模型 #施策 #教育現場

  • ​3Dプリンターを学生実習に活用

  • 模型を作り、教育効果を向上

  • ​便利なアイデアをすぐに実現​

学部内で活用できると確信し、獣医学部での3Dプリンターの導入を先導


ー どういった経緯でForm 3Lを導入されるに至ったのでしょうか?
 

野中先生:

実際に3Dプリンターを持っている獣医学部も少ないという現状で、そこに向けて造形物を供給したり、活用法を教えたりなど先導的なことをしていきたい、と考えていました。

 

また、3Dプリンターは様々なことに使えると確信していました。

 

具体的な例を言うと、私は寄生虫の研究をしているのですが、寄生虫や動物の構造がどうなっているのか、3Dプリンターを使えば、実物大あるいは拡大/縮小した模型を実際に手にとって確認することができる。

また、造形したものによっては、学生の実習などでも使える。

 

色々なことで3Dプリンターを活用でき、獣医学部での可能性が広がると考えたので、サイズの幅も大きいForm 3Lの導入に踏み切ったのです。

 

とはいっても、導入時はどう3Dプリンターを使えばいいか全くわからなかったので、触媒科学研究所技術部の方々に助けていただきました。

講習会を実施いただき技術を習い、何とか自分達で3Dプリンターを使えるようになったという感じです。


ー 技術部の方からレクチャーを受け、はじめての3Dプリンターはどうでしたか?
 

野中先生:

設計図次第だと思いますが、想像以上に正確に出力できると感じました。

 

万能なものではないので、できないこともあり私たちも手探りではありますが、

Form 3Lは使い方も簡単ですし、導入機器としては非常に良いものだと思います。

853BA80D-D8FC-4B57-8308-1F2835535451.JPG

▲お話しいただいた野中先生(右)と菊地先生(左)、後ろにはForm 3Lが

”手にとって見る・知る”ことから教育効果が高まる


ー 現在、どの様な場面でForm 3Lを活用されていますか?
 

野中先生:

動物や寄生虫の標本を作り始める時、まずは骨の模型から作ってみようということで、動物病院でCT画像を撮り、Form 3Lで模型を作りました。

 

骨の模型で使用しているレジンはリジッド4000です。

 

その模型を実際に割って、中がどうなっているのかも確かめました。

このように模型を作って学生実習に役立てることができています。


動物の鼻の中ってすごく複雑で細くて薄い骨がたくさんあるのですが、そういう細かさも再現でき、学生に見せられるので教育効果はありますね。

8B337055-D6B4-431A-934C-A7F315385E1E.JPG

▲実際にForm 3Lで造形された動物の骨の模型、ディテールもでています

 

 

菊地先生:

貴重な標本を割って動物の顎骨や内臓などを確認することはできないので、3Dプリンターで出力することで内部の細部構造を実際に見て学べるのはとても良いと思います。

46625227-569D-4C0C-81E1-BDFA5F245008.JPG

▲獣医学部内標本室に3Dプリンターの造形物が展示されています

 

 

野中先生:

また私は寄生虫が専門です。寄生虫の標本は小さいので、それを大きくして見やすくするために3Dプリンターを使って授業に役立てています。

 

他にも病院の先生たちが、難しい手術の練習や患者さんに事前に説明するのに役立てたりもしています。

 

色々な場面で活用させていただいています。

 

菊地先生:

今、寄生虫を皆さんに親しんでいただくため、寄生虫のガチャポンのようなものを作りたいという案を野中先生が考案中です。

 

野中先生:

そうです。学生さんに見てもらって、知ってもらいたい。そのきっかけを3Dプリンターで作れればと思っています。

67D8C69E-F76F-4B37-A22E-F46262579177.JPG

▲寄生虫の模型、3Dプリンターで出力すれば、このように割って中を見ることができます

便利なアイデアをすぐに実現できるツールとして活用範囲を広げていきたい


ー すでに獣医学部内でたくさん活用いただいておりますが、今後はどんなことに使っていきたいと考えていますか?
 

野中先生:

まだこれから3Dプリンターの可能性は広がっていくと思います。

だからこそ、色々なことに今後も活用していきたいです。

 

獣医学教育では、学生さんが縫合や骨折の繋ぎ方の練習をする際、模型を使うのですが、市販のものはやはり高額になります。

 

3Dプリンターならそれを安く作れるので、学生さんもたくさん練習できます。その練習場としてスキルスラボというところがあり、そこに消耗品として、3Dプリンターで出力したものを供給することも考えています。

6CCD247F-7AE9-4AFB-9214-E3BF809EAE88.JPG

▲現在スキルラボで使用されている実習用の模型、3Dプリンターで作ることも検討されているとのこと

 

 

スキルラボへの供給はあくまでも目標の中の一例ですが、今後はとにかく”便利なアイデアをすぐに実現できるツール”として3Dプリンターを使っていきたいですね。

学生からも「○○に活用できるのではないか」など、アイデアを出してくれます。

 

もちろん先生方からも、「野生動物の歯形を作りたい」、「臓器の病変を模型で再現したい」、「実習で利用できる動物模型を作りたい」など、様々な3Dプリンターの活用案があります。

 

3Dプリンターを、使用法がわからずハードルが高いと感じている教員・学生に対して、より有効に活用してもらえるよう我々もわかりやすく伝えていきたいと思います。


ー野中先生、菊地先生 、大変貴重なお話をありがとうございました。
 

 ※掲載内容は取材当時のものです。

 

ライター:徳山 倖我

編集:菊池 映美

formlabs Form 3+ 3Dプリンター 光造形
formlabs Form 3L 3Dプリンター 光造形
formlabs Form 3B+  Form 3BL 3Dプリンター 光造形
スクリーンショット 2024-02-08 12.41.31.png
スクリーンショット 2024-02-08 12.41.23.png
bottom of page