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formlabs Form2 3Dプリンターによるゲームキャラクター造形


今回はformlabs Form2 3Dプリンターを利用したゲームキャラクター立体化の現場をプレイステーションのファブリケーションアートおよびデザイングループ担当シニアマネージャーのバース氏のインタビューを通してお伝えします。

 

ゲーリー・バース氏の仕事において精度は最も重要な要素だ。キャラクターの顔を本物そっくりに作り上げることが、プロジェクトの成功、失敗を分けるからだ。

「ゲームデザイナーは自分が製作するキャラクターとその表現の方法に細心の注意を払う。だから、精度が非常に重要なんだ。」こう語るのは、プレイステーションのファブリケーションアートおよびデザイングループ担当シニアマネージャーのバース氏だ。

バース氏は、ビデオゲームに命を吹き込む人物だ。これまで、ファンやプレイヤーがキャラクター、ストーリー展開、お気に入りのゲームとインタラクトできるようにするための、数えきれないほどのコレクションシリーズ、プロモーション商品、コスチュームやライブアクショントレーラーの小道具に関わってきた。

バース氏は、そのような多くの創作物を作成するために共に働く才能豊かなアーティストやベンダーがおり、プレイステーションキャンパス内に、試作品を極めて早く製作できる小さな工房をもっている。

2016年、バース氏はアイデアと製品の距離を縮める一助となるよう、プロトタイプ製造と概念実証のためにデスクトップSLA(光造形方式)3Dプリンターformlabs Form2の使用を開始した。

 

プロジェクトを巧みに素早く進める

バース氏は、数十年前、プレイステーションで職歴をスタートし、マルチメディア部門を率いてきた。

「僕らは映像撮影用に大道具や小道具の提供を始めたいと思っていた。その後だんだんと、見本市、コンテスト、プロモーション用商品などを依頼されるようになってきて、それが僕が今やっていることにつながっているんだ。」とバース氏。

現在、バース氏は、プレイステーションのゲームをベースにしたグッズのデザインなどのプロジェクトと、様々なプレイステーションのイベントの大道具製作を管理している。このような創作は抽象的なコンセプトから始めることも少なくない。

バース氏は続ける。「僕のところにアイデアが持ち込まれる時には、明確なビジョンがある場合もあるし、具体化していない場合もある。ゲームの中のキャラクターやアイテムを精細に反映できるようプロジェクトに命を吹き込むのが僕の仕事だ。」

社内の3Dプリントはバース氏がそのようなアイデアをすばやく発展させるのに役に立っている。

 

アイデアから宣伝まで‐すばやいプロトタイプ製作

機密上の理由からバース氏は、初期モデルを外部ベンダーに送ることができない。そのため、社内で高解像度モデルのプロトタイプを製作する能力が不可欠だ。

昨秋、バース氏は、プレイステーションのアンチャーテッドビデオゲームシリーズの主人公ネイサン・ドレイクの20インチの塑像を作りたいと思っていた。計画を推進するためには、ドレークの顔をうまく3Dプリントしなければならなかった。

バース氏は、formlabs Form2のグレーレジンを使用してでドレークの頭部の試作品を製作した。

「スクリーンで見る肖像と3Dプリントで見る肖像との間には何かが起こっている。自分のイメージがきちんと立体にできていないだけのこともある。実際に出力して見ないとゲーム画面で見るキャラクターと似ているかどうかはわからないんだ。」「工房内に3D プリント能力があることはすごいことなんだ。頭に描いたイメージを簡単に立体化できるからね。」とバース氏は説明した。

バース氏は、ドレークの頭部の精細なモデルを3DプリントするのにForm 2を使用。以前は、FDM(熱溶解積層方式)やPolyJet(ポリジェット方式)の3Dプリンターを使用していたが、SLAプリンターの精度、後処理のしやすさ、PolyJet方式と比較すると安い材料費からSLAプリンターで作業することにした。

バース氏は生え際にサポート材を配置していた。マニキュア用の爪やすりとサンドペーパーを使って残った小さな跡を取り除き、ペインターのところへ送って仕上げをしてもらっていた。

「水溶性サポートも考えたけど、僕の工房は会社のビルの真ん中にあるから、ポリジェット式プリンターの近くに水道や排水設備を作ることができない。水溶性サポートは造形物を一晩中水にひたした後、スチールウールとサンドペーパーを使って何時間もかけてサポート材を取り除いてキャラクターの髪の生え際を作らなければならないからね。」

「コレクティブルズの彫像を作る時、サンドペーパーをかければかけるほど、ディティールがぼやけてしまう。Form 2を使えば、サポート材がほんとうにきれいに取り除けるし、軽くサンドペーパーをかけるだけで済むから、すぐに下塗りができる状態になるんだ。」とバース氏は加えた。

SLAデスクトップ3Dプリンターを使って社内でプロトタイプを製作すると、非常にコスト効率も高い。バース氏は、社外に委託する費用・時間の数分の一で社員の授賞式のトロフィーも製作することができた。

バース氏は、社内の授賞式用に半分の大きさの手に持てるプレイステーション用コントローラーを製作した。プロトタイプを製作した後、最終デザインが成形に送られ、成形されたものに色が塗られた。

 

ファブリケーションアートの未来

バース氏は、3D プリント技術が進化するにつれ、専門家も愛好家も同様に、さらに幅広くこれを利用するようになると考えている。 重要なのは、出力の質と今までの経験に基づいた手作業による後処理のバランスだ。

「解像度に関しては、この5年間のプリント技術の進歩には目覚ましいものがある。」「スピードは多くの人々にとって重要だが、僕にとってはそれほど問題ではない。手入れがしやすくなって、プリンターの経費、材料費が手頃になっている。これが日々の違いを生むんだ。」

 

無料造形サンプルのご依頼を承っております。この機会に是非formlabs Form2の性能をご体感ください。

代替機のご用意も含めた事業者様向けの特別サポートプラン,出張講習プラン(Link)もご用意しておりますので、3Dプリンターの導入が初めてでもお気軽にお問い合わせ(Link)ください。

また、CADではなくCGデータの場合3Dプリントが可能なデータかどうかも弊社エンジニアの方で機密保持の上確認させていただきます。物理メディアでのデータやりとりも承っておりますのでお気軽にお申し付けください。(Link)

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